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中高年がパソコンを習うという事

ある日、テレビを見ていたら、ある中高年のご婦人が「今年の目標はパソコンを習う事です」と、言っていました。

現代の日本は、各家庭や学校、会社にはパソコンがあるのが当たり前の状況ですし、自然にパソコンの機械に溶け込んでいっているような気がしますが、中高年の主婦の人たちにとってみたら、パソコンは身近なものであると感じるには、まだまだハードルが高いような気がします。しかし、今は主婦の間にも携帯電話が普及し、皆さんメールをされていらっしゃいますから、携帯電話と同じような間隔でパソコンを使うことができると、メールから、ワード、ワードからエクセル・・・と、パソコンに対する知識も自然に習得できるのではないかと思っています。

私は、パソコン教室でインストラクターをしていますが、スクールでパソコンを習っている中高年のご婦人方は、殆どの方が、初歩的な電源を入れることや、マウスをドラッグすることなどは、はじめから出来ていました。少しパソコンに触ってみて、やはり、もう少しパソコンを使いこなしたいから・・・と言ってスクールに通ってみようと思われる方が多いようです。

そして、私には75歳のおばあちゃんがいるのですが、このおばあちゃん、携帯電話でのメールはばっちり。携帯電話で、写真を撮ることやテレビを見ることなども楽しんでいる、ハイテク?なおばあちゃんなのですが、パソコンには全く触ったことがありません。でも、おばあちゃんもパソコンには興味があるようでしたので、「ちょっとパソコンで絵を描いてみる」と誘い、おばあちゃんと一緒にパソコンの前に座りました。電源はここで入れるんだよ!と言っているのに、音量のスイッチを一生懸命押していたり・・・「マウスをドラッグしながら~」と言ったら、「何?私は英語は分からん!」などと、意思疎通が出来ないまま、結局絵も何も描くことが出来ずに、その日のパソコン絵画教室は終わってしまったのです。

おばあちゃんのほうにも、孫が一生懸命教えてくれているのに・・・と申し訳ない気持ちもあったようですが、私も、普段スクールで生徒さんに対して使っている言葉が、ちゃんと通じていないこともあるのではないかと、とても、反省しました。

そして、また何日かたって・・・。おばあちゃんが、「携帯電話が無いお友達が出来たんだけど、その人、パソコンならメール出来るって言うから、私もパソコンからメールするよって約束したんだけど、教えてくれる?」と言ってきたので、私は張り切って、「教えてあげるよ~勿論!ところで、メールアドレス聞いてきた?」おばあちゃん、「ん?何?私は英語は分からんって!」・・・・。「パソコンの電話番号みたいなものだよ」「えっ?パソコンにも電話番号があるの?」・・・・おばあちゃんが、パソコンでメールができるまで何日かかるのか分かりませんが、私は、おばあちゃんから、スクールの講師として、一番大切なものを教えてもらったという気がしています。

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